構造とデザインの転倒?
レンタルブログで「そろそろデザイン変えようかな~」といった呟きを目にすると、何かもやもやしたものを感じてしまう。最近その正体がわかった。
自分で CSS をいじったりする人でない限り、デザインを変えるとはテンプレートを変えることを意味する。それぞれのテンプレートはマークアップの仕方が違うので(もちろん CSS の設定も違う)、テンプレートを変えるとたいてい HTML 文書の構造も変わる。つまり、見た目を変えるために文書自体に変化を加えることにはならないだろうか。本当は HTML 文書の見た目を制御するのはスタイルシートだ。ここが引っかかっていたらしい。一つのサイトに決まった構造がないってどうなの? と感じていたのかもしれない。
しかし、これでいくと理想のレンタルブログははてなダイアリーということになるんだけど、それはちょっと違う気がする。CSS じゃどうにもできない部分もあるし……構造そのものを手軽に変えられるのがブログの利点とも言える、のかな? このサイトもちょこちょこマークアップに手を入れているけれど、ブログじゃなかったらこうはいかないだろう。でもやっぱり、デザインのために文書構造を総入れ替えというのはどうかと思う……うーん。
もしも「ブログ以前」から正しいマークアップが浸透していたとしたら、HTML を簡単に乗り換えられるシステムはどんな風に受け止められていたかなー、と想像してみる。とりあえず、私は自分なりの構造で日記を書いていきたいので、今日も延々と HTML をいじるのだった。そのためにブログ借りたんだし。(目的と手段の転倒)
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- 2005-07-09 12:18
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私は HTML に手を加えること自体は悪くないと思っています。私が思うに、大切なのは記事本文のマークアップなんですね。段落は段落、箇条書きは箇条書き、引用は引用。
記事周辺に「余計なもの」をくっつけるのがテンプレートの役目です。「余計なもの」は必要不可欠なものではなくて、つけたり外したり、順番を入れ替えたりしていいものだと思うのです。
今、テンプレートをカスタマイズしても本文のマークアップは変わらないわけですから、あとは見出しが見出しとなるよう気をつければ、デザイン変更に際して HTML の構造に手を加えてもいいのではないでしょうか。
言われてみればその通りですね。あくまで中心は記事、その他のナビゲーションなどはいわばパーツでした。自分では記事本文を重視しているつもりでしたが、忘れていました。
私もたびたび HTML ごと模様替えしたくなります。ブログでのデザイン変更とは、見た目だけでなく、各パーツの構成も変えることなのかもしれませんね。
そう考えたらすっきりしました。とはいえ、自分の中での基準は高めにしておかないと、レイアウトのためのマークアップをしてしまいそうですが。